メモ・ノートテーキングアプリ:オブシディアン
最近はまっているNote-taking (メモ)アプリがある。
Obsidianという無料で入手可能なアプリで、こちらからダウンロードできる。
Markdownk記法を使用するのだが、簡単だ。
Obsidianの使い方に関しては、いろいろな人が
記事をあげているので、ぜひ検索して試してほしい。
また、参考までにお知らせすると、私は、こちらの日本語の動画や、
こちらの英語のYouTube動画で、設定や簡単な使い方を学習した。
今まで整理整頓が苦手で困っていたこと
私は今まで論文を読んでも、わりと読みっぱなしで、
時がたてば忘れてしまい、また読み返さないといけない状態だった。
そのため、知識が積み重なっていく実感が得られなかった。
たまに、読んだ論文の要旨をワードファイルなどにまとめても、
書いたこと自体覚えていなかったり、覚えていても、
どこに保存したか覚えておらず、正確なファイル名を覚えていなかったりで、
検索をかけても、出てこなくて、探せないことがあった。
残念ながら、整理整頓は私の得意分野ではない。
テーマごとにフォルダーがあったり、
研究者ごとにフォルダーがあったり、またとりあえずと思い、
作ったファイルを仮置きしたまま時間がたって忘れてしまうこともある。
デスクトップに、デスクトップというフォルダーがあること自体、
我ながら情けない。とりあえず入れておいて、あとで整理しようと思い
放置したのだろう。そんな整理整頓が苦手な私の
強力な味方になってくれるアプリがObsidianなのだ。
どんなふうに役に立つ?
論文を読んでいると、脚注などに、メインテーマからはそれているが、
別の論文を書く時に役立ちそうな情報が、出てくることがある。
たとえ、ワードなどで要旨をまとめていたとしても、
いちいち新しいファイルを立ち上げて名前を付け、
それに情報を打ち込んでから、またもとのファイルに戻ったりするのは、
非常に手間がかかるし面倒だ。なので、のちに役に立ちそうな情報でも、
メインテーマでない場合は、大概そのまま読んで
終わりにしてしまっていた。
あとで、その情報が必要になった時に、
「あ、この情報どこかで読んだ、どこだっけ。。?」となり、
まずその情報元に辿り着けることはまれで、
結局、あきらめてしまうことになる。
それに、論文を読んでいる時には、別途、メモに残したくなる
数多くのちょっとした情報に出くわすものだ。
たとえば、自分がよく知らないコンセプトを目にして、それを調べたり、
あとで読んでおきたい参考文献に出くわしたり、
のちに論文執筆の際に役に立ちそうな英語表現にであったりなど。
Obsidianを使えば、そうした情報を取りこぼすことがない。
Obsidianのすごいところ
私が思う、Obsidianのすごいところは、
新しいファイルを簡単に作って、もとのファイルにすぐ戻れるところだ。
そして、それらのファイルをお互いにリンクをはることで
簡単に紐付けできる。
私はブログの記事の下書きもObsidianでしているが、
一つの記事を書いている時に、あ、これは独立した記事にしたほうがいいな、
と思った場合や、一つの記事を書いている途中に
新しい記事のアイディアが浮かんだ時などは、仮題をきめて、
まだ書いていない記事のリンクを事前に貼っておくことができるので、
あとで、書こうと思った記事を忘れることもない。
また、ファイル名にしても、タグにして、すでにObisidanで作成したものから
候補の一覧がでてくるのだ。その中から選べばいいので、
タグも似たような違った名前をつけてしまうこともなく、
検索をかける時に、必要な情報を網羅できる。
そして、ファイル名の候補一覧のなかで、
検索がかけられるので、過去に作ったファイルを
探し当てることが容易に、それに簡単にとべるのだ。
また、ファイル名を変えると自動的に、
すべてのリンクも更新されるので、のちに仮題を直す手間も省ける。
私は、Latexユーザーなので、Latex のコマンドが
使えるのもうれしい。そして、最近は、カラーボックスを
頻繁に使用している。本文とは別に、サマリー(要約)、例文、
コメント、重要!などの情報を噴き出しのように
囲めて書き込めてとても楽しい。
マリアは、こちらの記事に書いたように、コーネルノートの
テンプレートを好んで使っている。私は、カラーボックスだけで
十分楽しめる。研究が楽しくなったのには、
このObsidianのおかげも多分にあると思う。
クリエイティブな仕事をしているみなさんには、
ぜひおすすめしたいアプリである。