アムハーストかUCLAか、留学先どちらを選ぶ?

UCLA

どちらの大学院?

UCLAを卒業した私ではあるが、今学生でどちらの大学院に進みたいか
聞かれれば、UMass Amherst(アムハースト)を選ぶだろう。

UCLAの卒業生としては非常に残念だが、
今回アムハーストを訪問して感じたのは、
コミュニティーがアットホームで意見が活発に出し合える
教授陣たちの関係もいいということ。

気候、ロケーション的にはUCLAだが、
カフェテリアの食事の良さと滞在費の点などでは、
アムハースとの方がいい。おそらく悩むとは思うが、
遊びじゃなくキャリアと考えると、アムハーストだと思う。

教授陣の年齢層

現在のUCLAはシニア層と若い教授たちの間の
中堅層の教授陣がいなくてギャップがある。

中堅の人たちがやめてしまったことが原因で、
二つの別々の集団という感じだ。そのため、
シニア層の研究アプローチの仕方と
ジュニア世代の準教授たちのアプローチに違いがあり、
そこの交流がいまいちのような気がする。

これは意外とよくあることらしい。特にカップルハイヤー
(カップルで就職させる)などが起きると、
年齢的なバランスが一層とれない。

シニア層が退職し、セミナーなどに来なくなると、
ジュニアの教授陣だけになる。それはそれで、
シニアのさまざまな経験や知識、
UCLAの良さが失われてしまう。

私がいたころは、UCLAは全米3位だった、
今はUMassが3位で、UCLAを抜いている。
その時代を築いた教授陣が抜けるのはいたい。

そういう意味では、私はとても良い時代に
UCLAで学べたと思う。マリアやルイの功績は大きい。

結局人は、人を通じていろいろなことを学び、
受け入れ、柔軟になるため、年齢が近ければ
友達にもなりやすく、その人たちがやっていることも
すんなり受け入れられる。

しかし、年が離れすぎていると
人と人としてのつながりは希薄になり、
研究もあまり混ざらないという印象だ。

大御所に物申す。。

マリアは最近のはやりを知ってはいるが
それを採用した研究はあまりしていない。
私も同様、彼女の学生だし昔の人だ。

そしてUCLAのセミナーで発表した時、
あまりジュニア層からのフィードバックはなかった。

やはり大御所に「最近のアプローチを採用したら」、
というのは私でも、なかなか勇気がいる。
それにマリア世代の人たちがすんなり聞くとも思えない。

中堅層がいればもっと意見も活発に
出てきたんだろうが。。

しかし、アムハーストでは、みんな歯に衣を着せぬ感じで
ズバズバ言ってくる。ありがたかった。

親友にも言われたのだが、それら新しい
トレンドをなぜ採用しないのか、考えてはみたけど
自分たちの方がよかったというのをきちんと示さないと
編集者に拒否されジャーナルには通らない。

なので、私はアムハーストの人たちから
新しく学ぶことも多く、親友とのディスカッションを通じて
理解も深まったので、今回のアムハーストへの旅は
研究という点で、大いに収穫があったと思う。

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