新たなハウスメイト問題ー共同生活は難しい

@ロサンゼルス

一軒目と二軒目の家

一軒目のアメリカ人とインド人との共同生活が、
失敗に終わった私だが、それは仕方がなかったし、
そのおかげでアドバイザーのマリアの家に越してこれたので、
結果オーライだ。その時のことはこちらの記事で。

今暮らしているマリアの家は、大きな家で、
オランダ人のマリアとフランス人のアランとの、3人暮らし。

マリアとはうまくいっている。距離が近づきすぎると、
うまくいかなくなるのではないかと心配だったが、
一緒に住んでいるお陰で家族のように一層近づいた気がする。
ある意味、お互い一緒に住めば隠すところがないわけだ。

私が台所のことを
いろいろとやるのに感謝してくれるし、先ほども
夜は味噌汁が飲みたいとリクエストしてきた。
彼女はアジアン料理が好きなのも、助かる。

アランとフランス語

問題は彼女の友人であるアランだ。
結構うまくいっていると思っていたが、
実は初めから私の滞在を歓迎していなかったのかもしれない。

マリアにとってはフランス語は母語とほぼ同じくらい
慣れ親しんだ言語であり、若い頃から彼女はフランスに
強い憧れを持っていたし、30年一緒に暮らした元夫の言語なので
彼女のアイデンティティーのひとつである。

そのため、この家はフランス語を喋る家だ。

フランス語がしゃべれない私にとって、
言語は常に問題なのだが、それでも、アランも一時期は、
英語を結構しゃっべってくれて、私も簡単な挨拶は
フランス語でしたりと、うまくいっていると思っていた。

しかし、先月アランのお兄様が亡くなり、フランスに1週間ほど、
一時帰国していた。その記事はこちら。そして帰ってくると、それ以降、
めっきり英語を話さなくなった

初めは、親しかったお兄様が亡くなって
そいういう気持ちの余裕がないのかとも思ったのだが、
何週間かたち、私がUMassに行って帰ってきても
状況は変わらず。今現在まだ続いている。

アランは朝起きて、部屋を出てきた時から、
ほぼ、ほとんどフランス語だ。マリアが英語で話しても
フランス語で返す。私に直接話がある時以外は9割は
全てフランス語だといっていいだろう。

3食ともにするというルール

この家には、食事は3食みんなそろってする
というルールがある。なので、フランス語で話されると
わからないし、かなりの疎外感がある

以前はなんとも思っていなかったが、
最近では他にもちょっとしたことだが、
気になることがいろいろでてきた。

たとえば、コーヒーを入れてもマリアだけ呼んで、
私には声をかけないとか(3人のチャットグループがあるのにだ)
食事中に話の流れで携帯の写真を見せる時があると思うが、
そのときは、マリアにしかみせないとか。

話をする時も当然マリアの方しかみて
話さない。これは、私がこの家にきた時からそうだ。

なので、初めからアランには歓迎されていなかったのだと思う。
彼は実はレイシスト(人種差別主義者)なのかもしれない。

前の家でもそうだが、気にしていないうちは、
全く気にならないのに、人間一度気になり始めるととまらない

それでも、気にしないように、考えないようにして、暮らしてきた
あとここで暮らすのも一ヶ月だし、
アランも深い意味はなく、私の気のせいかもしれないと、
自分のもやもやした気持ちを言語化することもなく、目をつむってきたわけだ。

IT’S RUDE! 無礼

しかし、UMassから帰ってきてからも
同じ状況が続いたため、さすがの私も気に障った。
帰ってきてから、UMassの親友にチャットで「得に答えが欲しい
わけではないけど、誰かに聞いて欲しくって」と、少し愚痴った。

フランス語の問題はいつもある。
親友はフランス人で、私のその問題をよく知っている。
その彼が、返してきた一言は、「It’s rude」(無礼だ。)
その一言をみたら、泣けてきてしまった。

そうだよね。まさしく、
アランの行動は思いやりにかけていて、無礼だ。

私は二人にかなり気を遣っている。
そして、二人がフランス語で話す時間は十分に確保していると思う。
わりと早く夕飯の席も立つよう心がけている。

確かに3ヶ月も家に知らない人がいるのは、負担だと思う。
それでも、私なら、日本人同士でも、日本語がわからない
第三者がいるときはその人がわかる言語に切り替えると思う。

しかもアランはUCLAの教授だ。
英語が私以上に、ものすごくうまいのに、フランス語で通す。

蓋をしていた気持ちが親友の一言であふれてしまい
それから、まともにアランを見れないし、なるべくさけるようになった。
お互い思っていることだろうが、あと数週間の我慢だ。
そこまで気が合わない人だとは思わなかったが、
残念ながら実はそうだったようだ。

向こうがそうなら、こちらも、、と
大人気ないとは思うが、なんとなく、親友の一言以来、
以前のように話したり笑ったりできなくなってしまった。

今朝は携帯を忘れてきたといって、早々に朝食の席をたった。
勘のいいマリアだ、おそらく気づいているだろうし、
何か言ってくるのも時間の問題かもしれない。

でも、私としては、彼女を巻き込みたくない。
彼と二人暮らしのところに、私が突然現れたので、
彼女はアランに気をつかっているのが感じられる。

そのため、マリアに言ったところで、アランにそれを言えないだろうし、
言って彼が英語を話したところで、

彼女が味噌汁を飲みたいというのも、
アランが味噌汁がわりと好きだったということがあるのだと思う。
私の株をあげようとしている感じがする。

言葉の問題に私が不愉快な思いをしていることを
マリアに話したところで、彼女からはアランに言いづらいのは
目に見えている。たとえそれで彼が英語で話てくれたとしても、
私の歓迎されていないという
気持ちは払拭できそうもない。

前に彼女の元夫、ルイともこういう問題があり、
その時も彼女は間に挟まれた。私がフランス語を
話さないばかりに申し訳ない。

そして、エラも、みんなと友達になることはない、
なるべくこれからは夜一緒に食べに行こうと
言ってくれたのでそうするつもりだ。

フランス語とは相性が悪い

最後の最後にこういうことになってしまい、とても残念だ。
間に挟まれることになる、マリアに申し訳ないが、
この状況は、今私にとってかなりストレスだ。

アランに嫌われているのではないか、
何か気に触ることをしたのではないか、
私が作る日本食が嫌だったのではないか、
といろいろと気を揉んでしまう。

最近コレストロールの数値があがったらしく、
日本食のせいだと思っているのかもしれない。
(今は実はこれはかなり大きい要因だと思う。)

または、理由などないのかもしれない。
フランス人特有の、「世界の共通語はフランス語と」いうやつだ。
フランス語が話せないやつが悪い。そして、
おそらく英語が面倒なのだろう。

とりあえず、私は、いろいろ自分がこうやって
思い悩むこと、そのこと自体がいやで面倒だ。

なんやかんや理由をつけて、一緒にいる時間を最小限に
する以外いい方法が思いつかない。2度と会うことはない人だ。
あと数週間やり過ごすしかない。

しかし、そのせいでマリアとの生活も楽しめないのが悲しい。

3月21日からは、ベニスビーチの友人に
ペットシッターを頼まれているので、
そちらに移り、4月2日まで滞在しLA生活を終える予定である。

ただマリアは13日にヨーロッパに発ってしまう。
そのあとアランと二人残されるわけだ。
21日までの8日間をどう乗り切ればいいのか、頭がいたい。

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