換金するタイミングは読めない
2023-2024年のサバティカルだったが、円安がどんどんすすみ、
帰国の4月時点では154円台となっていた。
2023年中には、米国の利率が引き下げられ円高に進むだろうと
期待していた私は、アメリカに来る時に
大学から出国前に支給されていた支度金を一括で換金せず、
何度かに分けて換金する選択をした。大失敗だ。
帰国後にかかった費用を大学に申請し、精算することになるのだが、
手続きは出国時のレートが適用される。
そのため、家賃の清算など、出国時より割の悪いレートで
換金することになったので、かなりのマイナスとなる。
出国時のレートで計算されるのであれば、
欲をかかず、たとえのちに円高に触れようとも
一気に換金すべきだったと思う。常に賭け事には負けてしまう。
銀行口座
私は米国に来てすぐ、Bank of Americaに口座をあけたが、
半年の在外研究にいく同僚はWise口座に
デビットカードを作りそれでお金を下ろしたり
買い物をしたりという対応をするらしい。
しかし、家賃はどうやって払うことになるのか、
よくわからない。Wiseから直接振り込むのか、
そうすると受け取り側に手数料がかかる気がするが、
それは今後、友人に確認したい。
銀行口座をそのまま残しておくか、閉めて帰国するかで迷ったが、
結局口座は閉めた。以前住んでいた時に口座を
ひらいたままにしていたが、結構それはそれで気になったし、
アメリカといっても、どこでも近くに
Bank of Americaがあるわけでもなく、
気を揉んだ経験があったための決断だ。
それに、今後、海外では、私もWise のデビットカードで
対応しようかと思う。
とはいえ、最後に行った病院の治療費の請求が
アメリカにいる間に届かず日本から支払うことになり、
小切手がないばかりに、少々面倒なことになった。
その話はこちらの記事で。
食費
アメリカ、ロサンゼルスはとにかく物価が高い。
特にファーマーズマーケットで
野菜や果物を買おうものなら、かなりの金額になる。
やはりスーパーを賢く使うしかない。この記事で書いているが、
一月の生活費に$1500程度かかっている。
外食は当然高い。私は友人のエラとハッピーアワーを
活用して外食していた。ハッピーアワーは早めの時間帯に
飲み物や食事が安く提供されるしくみで、日本にもある。
まあ、安くといってもたかが知れており、概して外食は高い。
マリアたちはほぼ外食はしない、
それよりはいい食材を買い家でゆっくり
食事を楽しむのである。
家賃は、ロスの場合、一人で済むならStudioでも
少なくとも2000ドルはみておく必要がある。
日本円だと30万以上だからかなりの高額だ。
そして、詐欺が横行しているので、気を付ける必要がある。
やはり、日本人向けの情報ウェブサイトを使って検索するのが
一番だと思う。UCLAのフェイスブックなどの
ウェブサイトはちょっと安めだと
まず手付金を騙し取る詐欺だと思ったほうがいい。
アパート探しは本当に大変だし、結局私は成功しなかった。
結局、マリア宅にやっかいになった。
家賃も本当に形だけの金額をいれるだけで、
そして、食費もほとんどマリアが払っていたので、
本当に金銭的には助かった。
病院代
年齢がすでに五十代の私は、保険の代金も高額だ。
一年間で1600ドルかかった。
3ヶ月ごとの4回の分割払いで400ドルずつ払ったのだが、
それも円安に進んで行ったためかなり損をした。
病院には動悸、息切れがした(特に異常はなかった)のと
足を骨折したため2回かかったが、
病院にかかるごとに250ドルが
co-payとして負担させられるので、
これも日本円だと3万5千円以上とかなり高額だ。
国外に1年以上住むと所得税が納める必要がなくなり、
その点はとても助かった。しかし、私の場合は
日本に家族がいたため、日本の家のローンや光熱費、
息子の学費を払っており、大学から支給される給与を
アメリカの生活費に全部回せる状況にはなかった。
今回私はロサンゼルスに知人がいたために、
家賃、生活費が軽減されたのだが、そうでない場合、
そして日本からの給料をそのまま生活費として
使えない場合は、滞在国を考える必要があるだろう。
この国にいきたい!というだけで決めるのは
少々危険かもしれない。(私の場合は、
まあなんとかなるだろう、とそう決めたわけだが)。