日本のサービス
日本にいるとあたりまえに享受していて考えたこともない、
さまざまな企業側の努力を、海外にいって初めて、
サービスはただではないのだと、痛感することはよくある。
海外で暮らしたことがない場合は、そういったことには気づかず、
日本でも急に海外と同様に、サービスに対価を求められるようになって、
人々は思ってもいなかった変化にショックを受けることになる。
最近日本の銀行でもいろいろな変化が見られる。
紙の通帳を発行してもらったり、窓口で対人で対応してもらったり、
小銭を預けたりするのにもお金がかかるようになった。
銀行業界は、インターネットバンキングやら電子マネーやら、
ネット銀行もでき、変化への対応に追われていて、
大変なのだろうと容易に想像ができる。
アメリカの銀行
アメリカで初めて暮らし始めた時、
銀行に口座管理料がかかるというのを知り、驚いたことがあった。
まあ、City Bank などの外資はそうだったのだが、
日本の銀行は、そういうものはずっとなかったので、
海外に行って改めて知る日本のサービスのありがたさだった。
この13年の間に、アメリカの銀行も変わっていた。以前は、
チェック(小切手)は封筒に入れてATMに預けるという方式だったが、
今は、携帯のアプリを使って写メで送るだけで
換金され口座に振り込まれるので、
ATMに行く必要がなくとても楽だ。
アメリカで現金は必要?
ロスでは普段の生活で現金が必要なことはほとんどない。
この3ヶ月で現金を使ったのは、ファーマーズマーケット
(それもApple Payでなんとかなるが)や
サンタモニカピアの駐車場代(現金支払いのみだった)と、
パーキングのコイン。その程度だ。そのため、
こちらにきてから、ATMにいったことも一度もなかった。
ところが、先日ハウスメイトがカードを失くしたので
現金を貸してほしいと言ってきた。
なるほど、カードを何枚かもっていないと
そういう事態もありうるわけだ。
現金を下ろすときは、どんな方法が?
そのとき、現金の持ち合わせがない私は、
ロスにきて初めて銀行のATMに行った。
ATMの入り口が閉まっている場合は、
銀行のカードを入り口にかざして、中に入る。
ATMはいろいろな言語で対応していたが、日本語はなかった。
そりゃそうだ。運転免許の試験は日本語も対応していたと思ったが、
日本語の需要は非常に少なそうだ。
ちなみにお金を下ろすのは、withdraw を選択。
なお、ATMで下ろすほかに、現金が必要な場合は
スーパーなどの支払いの際にキャッシュバックといって、
支払額の他に余分にお金を下ろすことができる。
ただし、下ろす額は$100くらいまでの選択肢しかなく、
高額のキャッシュバックはできないと思う(試したことはないが)。
銀行の口座管理料
ところで、銀行の口座管理料だが、
先月それこそ、自分が管理を怠っていて口座管理料12ドルを
払う羽目になってしまった。現在円安がまたすすんでいるので、
ドルへの換金はなるべく先延ばしにしていたというのは
こちらの記事にも書いたのだが、
私のBank of Americaの口座は、月に$250振り込まれるか、
口座残高が$1500以上あるという条件付きで口座管理料が免除になる。
口座残高が$1500というのは簡単にクリアできるはず
と思っていたのと、それが月の平均額だと思い込んでいたのとで、
全く気にしていなかったのだが、口座を確認したときには、
$1500を僅かに下回っており、$12.00の口座管理料が差し引かれていた。
平均ではなく、月末時点での残高が$1500を
超えている必要があるというわけだ。
12ドルは惜しいが、すぐ気づいて良かった。
まあこれも授業料だ。
それに、この間Rakutenを経由して買った
AirPodes Proのキャッシュバックで$14.00が入ったので、
それとプラスマイナスほぼゼロだと思おう。
ロスにきて3ヶ月たつが、まだ学ぶことはありそうだ。