ハウスメイトともめて、話し合ってその結果自分の中では、
引っ越すのが最良の決断だと思った経緯は、こちらを参照。
シャラスの嘘とポリー
ポリーは箱入り娘なのだ。世間をそして人をわかっていないし、
自分が大事にされて当然だと思っている。
彼女はシャラスが嘘をついたことにひどく傷ついていたが、
人は本来、嘘をつくものなのだ。私だってつく。
断りたい誘いなどがあれば、適当な理由をでっちあげたりもする。
そして、人間関係円滑に回すために、お互い嘘だとわかっていても、
そのまま受け入れ、気づかないふりをするものなのだ。
それに、シャラスが嘘をついた気持ちも手に取るようにわかるし、
責める気にもならない。自分の非を率直に認め、告白する勇気がなかったのだ。
誰でも、自分の間違いを正直に告白するのはとても勇気がいる。
そして、彼は、とっさに間違った判断をして、嘘をついてしまったのだ。
私だってそうだ、間違いを正直に伝えるのは、とても難しいし、
その場はごまかしたくもなる。ただ、私は、そうすると、
あとでバレた時にどれだけ大ごとになるのかを経験上知っているのだ。
だから、迷ったら、あとで大ごとになることと秤にかけ、
勇気をだして言うことを選択する。
私からすれば、ポリーの傷つき方はおおげさだ。
私も相当ナイーブだが、それ以上に彼女はナイーブだ。
結局のところ、ポリーは自分のことしか考えられないのだと思った。
自分の余裕のある範囲で、ボランティアをしたり
世の中や環境のために活動したりはするが、
それと実際周りにいる人への思いやりとは違う。
とにかく、これ以上ポリーにいろいろ期待されても困る。
私の責任感の強さを利用していると思う。私こそ、召使の気分だ。
新しい滞在先を探すことに
昨晩、早速、彼女に新しく部屋を探すつもりだと伝えた。
もともと12月と2月に親戚やら息子家族がくるので部屋をあけてほしい
と言われており、その間どこに滞在するかが大いに問題だった。
なので、それを理由に新しく住むところを探すと告げると
彼女も、そうよね、わかったとすんなり納得。
他のことは一切言わなかったが、それでよかったと思う。
平行線なのは目に見えているし、私はもう十分傷ついている。
もうこれ以上のドラマも、夜眠れないのもごめんだ。
もう3日目の話し合いが終わった時点で、
これ以上の話し合いは意味がないと私は結論を
出したのだ。もう私はドアを閉じてしまった。
その後の日常
その後、表面上、彼女とは普通に明るく日常会話をかわしていた。
そして、明日から2週間ほど、ポリーは亡くなった
お父さんのセレモニーでNYに出かけ留守にする。
しかし、彼女とは完全に前のようには、いかない。
鳥の話に、なるともう私は寛容ではいられなくなるようだ。
ポリーは私に、「鳥はコーンが好きだから、
コーンをスーパーで買ってきてあげてほしい」という。
ちょっと待ってよ。それは10日、鳥がコーンを食べなくても、
何の問題もないし、必ず必要なものではない。
コーンは皮を剥いたり、ゆでたり手間もかかる。
コーンを買うためのお金を私が払うわ、というでもない。
図々しいだろう。前なら、了解といって、大して気にも
止めなかったが、今回はカチンときた。
しかも朝の当番は新しくきたフエルナンドだ。
『コーンはゆでたり手間がかかるし、フェルナンドが朝のかかりだから、
彼に言ってくれない?』というと、彼が何かをゆでてるのを見たことはないし、
どちらがやってもいいことだから、、とぶつぶつ。。。
そのあとまた今度は、明日の朝、自分は出発が早いので、
鳥を起こしてくれるか、と言ってきた。
ポリーのいない間、朝の世話はフェルナンドの係だから、
明日から早速彼にやってもらえばいいんじゃないか
というと、彼には言ってあるけど、レイから、言ってくれない?という。
『いや、それはポリーが彼に直接伝えて』というと、
「私は彼に会わないかもしれないし、なんで私が言わないといけないの?』という。
そこで私は、『メールすればいいじゃない、
They are your birds!(あなたの鳥でしょう!)」と言い放った。
私もとうとう切れたのだ。
その後、結局私が長ーいメールでフェルナンドに
明日の朝ポリーは忙しいから、代わりに鳥の面倒を見るように頼み、
困ったことがあれば、私が手伝うという
細かい指示を送った。そのぐらいポリーは自分でできるだろうに。。
全て私に頼めばいいと思っているのだ。
もう残念ながら、ポリーと以前のような関係は無理なようだ。
私はメッセンジャーでも、中間管理職でもない。
いままでは、なんでも、いいよと気持ちよく引き受けていたが、
残念ながら、もう私も限界だったようだ。
そして、私も何でも簡単に引き受けていたのは間違いだったと思う。
良好なハウスメイト関係を築きたいので、いうことを聞いていたが、
その線引きが非常に難しい。
彼女はもはや、自分の鳥だと思っていない、私たちの鳥だと思っていて
世話をするのが当然だと思っているのだ。
どうすれば、その意識を変えられるのか、もはや私にはわからない。
とりあえずあたらしい滞在先を探すのが先決だ。
早速インド人の元アドバイザーに学部のメーリングリストに
私が部屋を探している旨をながしてもらった。
はやく新しい滞在先が、見つかって欲しいものだ。
家賃も当然高くなり、マリアの家からも遠くなる可能性も高く、
かなり憂鬱だが、このまま面倒になってこの家に滞在したとして、
鳥になにかあれば、結局すぐに出て行くことになる。
その時には、こうなるのはわかっていたのに、
引っ越さなかったのは自分がいけないと、後悔することになる。
お金には変えられないものがあるのは、よくわかっているつもりだ。
仕方がない、いい引越し先が早く見つかりますように!
それでも、この半年に感謝!
結局引っ越すことには決めたが、この半年、特に大きな問題もなく暮らしてきた。
それに、アメリカ人とインド人との生活は新鮮で楽しかった。
マリアの家や韓国スーパーに近くて、ロケーションも最高だった。
共同生活がうまくいかなかったのは、私にも責任があったと今は思う。
結局は、私がポリーをそこまで図々しくさせてしまったのだ。
家賃を安くするから、鳥の世話をしてくれというのは、難しい取引だ。
家賃がいくらで、どの部分が鳥の騒音代で、どの部分が鳥の世話代なのか、
彼女がいない時だけ、鳥の世話の義務があるのか、彼女がいても世話をすべきなのか、
いろいろなことがうやむやで難しい。
果たしてそれを話し合ってクリアーにして、その後、良好に
また暮らせるものだろうか?かなり疑問だ。