後のことも考えないと。
一年以上日本を離れていないと所得税免除にはならないということで、
3月31日に出発した私は、4月2日の便で帰国した。
帰ってから翌週には大学の授業が始まる状況で、もっと早く出発し、
早く帰国すれば良かったと後悔した。
出発前は、帰ってからのことは全く考えていなかった。
もう少し早く帰ってきていれば、帰国後、
もっと心も体も余裕があっただろう。サバティカルの後も、人生は続くのだ。
帰国後のことも考えておく必要がある。
環境の変化はストレス
とにかく、1年ぶりにアメリカから日本に戻って暮らすというのは、
もともと長く暮らしていた国とはいえ、その環境の変化は、
思った以上のストレスになっていたようだ。
一緒に楽しく暮らしていたマリアから離れ、
親しくなった友達とも別れなくてはならない。
また、マリアの家は広くて綺麗なお庭もある。
また、週に一度、お手伝いさんがきてくれて掃除をしてくれるので
自分がやるのは、自分の食事作りや洗濯だけだ。
ようは、日々の家事から解放されて自分の時間がたっぷりだった。
混雑し、ごったがえした東京、そして狭い我が家に帰り、
すぐに大学での仕事も始まる。ストレスのせいで、帰国する直前は
自宅で自分の居場所がない夢を見たりなど、悪夢をよく見て、
眠りも浅く、2、3時間ごとに何度も起きてしまう。
帰国の前後、脳がかなり疲労していて、
色々な名前や単語がなかなか出てこない、、。
加齢のせいかも知れないが、私としては、ストレスのせいで、
この状況が落ち着けば、その症状も落ち着くと思いたいところだ。
手続き
無事に帰国し、翌日から、早速いろいろな事務手続きを行った。
とりあえずは、帰国時にパスポートに入国スタンプを
もらわなければならなかったことは、覚えていた。
まず帰国して最初に行った手続きは入国スタンプの写メを大学に送ることだ。
翌日、役所に行き、住民票をもどし、大学に提出する証明書をもらう。
また、無効になったマイナンバーカードを再発行する手続きを行う。
家に送られてきていた大量の郵便物に目を通す。
そして荷解き。娘が彼氏との同居を始めるために
家を出て行ったので、私が娘の部屋に引っ越しすることに。
そのため、娘が置いて行ったもの、そして自分のものの移動など、
部屋の片付けに何日もかかってしまった。
大学にいったら、さらに多くの郵便物。
そして、なんと一年ぶりにコンピューターを立ち上げたら、調子が悪い。
結局Microsofft Officeを全部入れ直すはめに。
そして、あとはサバティカル中に使用した経費の精算と、
在外研究終了届の提出。授業もはじまり
忙しくて4月の末まで経費の精算はできなかった。
まあ、でも、在外研究を始めた時の手続きに比べたら、
帰国後のやることはそれほど多くはない。
以前の日常生活に戻るだけである。
携帯
意外に面倒なのが、携帯だ。
まず、Apple Storeの登録してある居住地を日本に変更する必要がある。
日本の携帯は格安のキャリアを一年間契約したままにしており、
自分のiphoneをデュアルSIMにして使っていたので、
日本のキャリアへの切り替え自体は簡単だった。\
しかし、ロスにいる間に使っていなかった日本の様々なアプリにすべて
ログインし直す必要があった。それが意外に面倒だった。
また、アップルウォレットのクレジットカード類を
すべてインストールし直す必要があった。
WISE Bank
今後は海外に行った時のために、WISE銀行でデビットカードを作ることにした。
その際、居住地をアメリカから日本に変える必要があり、
それの手続きがオンラインではできず、何度かメールのやり取りが必要で、
マイナンバーカードの写真の提出も必要だった。
確定申告:先物取引、損失の繰越
2023年度の所得税に関しては、出発する際に
大学が年末調整をおこなってくれていたので、
税金関係は特にやらないといけないことはない。
年末調整に関しては、こちらの記事を参考。
しかし、私の場合は2022年度にFXで損失をだしており、
その損失は確定申告して申告さえしておけば3年間繰り越すことができる。
そのため、一般の確定申告の時期はすぎているが、
基本的に課税対象にはならず還付される場合などや私のように
損失を繰り越しておく場合などは期限がすぎても確定申告ができる。
特別な方法があるのかと思い、マイナンバーが交付されてから
税務署にいったのだが、散々待たされたものの、
結局は自分でオンラインでマイナンバーを使って
確定申告するのがいちばん早いということで
2022年度の確定申告をした時同様、YouTube動画をみながら
自宅のコンピューターで確定申告を行なった。
これで、万が一、今年先物で利益がでても(まず20万以上でることは
ないと思うが)繰り越した損失分があるので、
税金を払う必要はない。(サラリーマンは基本20万以上
利益が出た場合は納税義務がある)
なんやかんや言って、いろいろなことが
ほっと一息ついて元通りの生活に戻ったのは、
ゴールデンウィーク明けだった。