初めてのお泊まりドッグシッター

@ロサンゼルス

初めてのドッグシッター

サバティカルの間に、たくさんの新しい経験をしている
50代で新しい経験ができるのは、本当にありがたい。

今回は、ヨガの先生をしている友人、ナツミさん(こちらの記事)
デスバレーに旅行に行っている間に、彼女の愛犬を面倒見るという話。

犬を飼ったことはないので、犬の世話は初めてのことだ。

事前準備

預かる数日前に彼女のところに行き、
犬といつも散歩するコースを一緒に歩き、犬の糞を捨てる場所を確認。
また、犬にあげる餌、おやつ、水に関して教えてもらう。

彼女の部屋は、ちょっと広めのstudio(キッチン、バスルーム、
ベッドルームのある1人用の部屋)。そこに2泊3日滞在し、犬の面倒を見る
ことになるので、簡単に部屋の電気の場所、お風呂場、
キッチンの使い方などの説明を受ける。

そして、アパートの建物と、部屋の2つの鍵を受け取る。

ペット、ハウスシッター初日

2泊3日のお仕事の初日、朝食後、マリアが
荷物があるだろうからとナツミさんの部屋まで車で送ってくれた。

すると、いきなり問題が。アパートの建物の鍵が使えないのだ。
そこで、とりあえずは、ゴミ箱がおいてある裏口のドアで
鍵が使えるか試してみることに、すると裏口は鍵が使えて
なんとか、無事に部屋に入ることができた。

ナツミさんから連絡があり、その日は、朝食とうんちは
すませてから出かけてくれたとのことだった。
そこで、とりあえず荷物を置き、犬のモンチが
外に行きたいとせがんだので、さっそく散歩に連れて行く。

モンチは、13歳の老犬で、耳もあまり聞こえないらしい。
散歩もあまり長距離は行きたがらず、少し歩くと
割と家に帰りたがる。ばっとかけだしてしまうことは
ないし、基本とてもおとなしいし、家ではよく寝ている。

私のような初心者には、もってこいの犬だ。

モンチの世話は、散歩中に小さい犬に飛びかかろうとしたのを
のぞけば(予期していなかったので、ちょっとあせった)
特に問題はなかった。1日に2回か3回散歩に連れて
行ってほしいといわれており、時間の指示はでていなかった。

朝起きるとすぐに散歩に行きたがるので、
7時ごろに連れて行く。さすがに、夕方5時くらいまで
いかないというのは、おしっこをそれだけ我慢できるのか
疑問だったので、お昼のあとまた散歩し、私の夕食後
またもう一回散歩に行った。

時間帯を聞いておけば良かった。たとえ短い散歩でも、
3回お散歩にいくなら、泊まりがけでないと難しい

人の部屋に住むこと

人の暮らしている部屋で暮らすというのは、
ちょっと妙な気がして落ち着かない。以前フランス人の友人の
アパートに彼がいない時に何日かとまったのだが、
それも妙な気がした。

人のプライベートの空間を侵害している気がするのだ。
それに、何か不意に見なくていいものをみてしまっても、気まずい。
なので、あまり人のものには好奇心をもたないことにしている。
結局、なれない場所だし、気を遣い、イマイチ気持ちが休まらない。

耳がよく聞こえないと、言われていたにも関わらず、
モンチが寝ていると、音を立てないように
気を付けてしまうのだ。我ながら、馬鹿馬鹿しい。

一人暮らしの自由さと寂しさと

自分の時間がたっぷりあるので、プロダクティブに
いろいろなことができると思ったが、
なんだか落ち着かなくて、そうでもなかった

締め切りをかかえていれば、きっと生産的に
仕事ができたのだろうが、締切もなかったので、
初日はコリアンスパに行き、近所のコリアンスーパー
行く以外はネットフリックスを見て怠惰な1日を過ごした。

お昼は友人が作ってくれたお稲荷弁当
これはサプライズで、とってもうれしかった。

夜は、以前から気になっていたスーパーのお惣菜(卵焼きとチヂミ)と、
牛肉の薄切り、玉ねぎ、ブルコギソースを購入。
マリアの家では牛肉は食べられないので、
ここぞとばかりプルコギ丼を食べた
卵焼きは、しょっぱくておすすめできない。

アイスやお菓子も購入し、ちょっとした遠足気分だ。
だが、かえって食費がかさんでしまった。
ペットシッター代をいただくつもりはないので、
懐はマイナスになってしまったが、まあ新しい体験代
ということでよしとしよう。

しかし、1日目の夜には、すでにマリアの家が
恋しくなっていた。まだ彼女の家に越してきて
2週間しかたっていないが、彼らとの生活が居心地が良く、
すっかり慣れたようで、自分でもちょっと意外だ。

このブログを書いている今も、奥の部屋には
マリアがいて仕事をしている。結婚して以来一人暮らしは
していなので、出張時以外、夜一人ということはない。

一人だと好きな時に好きなことができる自由があるが、
私には誰かと暮らす不自由さのほうが
あっているようだ。

最大のピンチ

二日目はリトル東京に。ハウスメイトのアランが
食べたがっていた『おふ』を日本食スーパーのニジヤで購入
もうすでに、ホームシック状態だったので、
3日目の朝食後には、マリアの家に一旦帰ることに決めていた。

マリアの家に帰る前の散歩の際、
今回のミッションにおける最大のピンチが訪れた。

モンチの糞をいれた袋と鍵を右手に、
モンチの紐を左手に持っていて、気づいたら、
袋と鍵を両方、アパートのでっかいゴミ箱に
捨ててしまっていた!!

このゴミ箱は家庭用のものとは違い、巨大である。
いくらか下の方にゴミは入っていたが、
手を伸ばしても届かないしゴミに埋もれて鍵も見えない。

困った!困った!
モンチは部屋に戻りたがり、私の手を引っ張るが
鍵がなければ部屋には入れない。

誰かくるのを待つか、でも来たところで、
どうやれば鍵をとれるのだろうか。なんとかして、
ゴミ箱の中に入るしかないような気がした。
中に入っていて、誰かが来たらびっくりだろうし、
まずは、高さが高すぎて中にはいれない。

ドラマのような展開だ。とりあえずは、周りにおいてあった
段ボール箱を踏み台にしようと登ってみたが、
どれも私の体重を支えられるものではなかった

とりあえずは登れるものと探そうとちょっと周りを
モンチを引っ張りつつ歩いてみる。すると、少し行ったところに
一人用ソファーのような大き目の椅子を発見。かろうじて一人で
動かすことができ、それをアパートのゴミ箱まで
モンチを引っ張りながら運ぶ。きっとダメだろうなと思いつつも、
祈る気持ちで椅子にのると、なんと手が届いた。

そして、私が捨てたゴミ袋を少し動かすと、
鍵を発見!この時に嬉しさといったら。
神様仏様みなさま、ありがとうといったところだ。

無事にその鍵で部屋に戻り、一旦マリアのところに戻り
昼食をとり仕事をしたあと、夕方もう一度、
ナツミさんの家に戻り、モンティーの散歩に行き、今回の任務終了。

今回のミッションの感想は、犬はとてもかわいいが、
日に3回のお散歩はちょっと大変でもあった。
2回ですむなら、今度頼まれた時は、通いにしたいかな。

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