ハウスシェアって、どんな感じの生活?

@ロサンゼルス

日本には、ルームシェアやハウスシェアという文化は根付いていない。
昔は、大家族で住んでいたからかもしれない。
しかし、こちらでは、よくある。

今回は、部屋が安い方がいいという理由で、簡単に決めてしまったが、
実際に暮らすとなると、家の場所、自分の部屋の大きさや、
バスルームがシェアかどうか
そして何より、ハウスメイト・ルームメイトが
どういう人かは重大である。

ハウスシェアする利点

留学は意外に孤独

なんといっても、家に帰っても一人ではないので寂しくない
これは、思う以上にすごいことだ。
留学先で孤独に悩む人は意外に多いのだ。

ポスドクのイラン人の友人の話

最近仲良くなった、イラン人のポスドクの女性は、
すごく孤独だといっていた。

ちなみにポスドクとは、Postdoctoral Researcher/Fellowの意味で、
博士号を取得したあとにつく、任期付きの研究職のポジションのことで
授業を教える場合もある。
正式に大学教員になる前の準備段階の職という感じだろうか。
私はポスドクはやらずに、すぐに大学に就職してしまったが、
就活が終わっていないという点では、ストレスフルな立場だ。

そのイラン人の女性は、ポスドクの立場の難しさを話してくれたのだが、
教授たちからは、当然、まだ同等にはみられない、
なぜなら彼らからすればポスドクは学生に毛が生えたようなものだ。
一方、大学院生達にとっては、すでに博論を書き上げて
大学院を卒業しているという時点で、
大きく立場が違う。つまりポスドクは、どちらとも、すごく距離がある、
中途半端な立場なのだ。というので仲良くできそうな
私が来たことを、とても喜んでくれた。

その彼女は、一人でMid Wilshireのウィークリーマンションに住んでいる
ので、家に帰っても、孤独なのはきっとそうなのだろう。

ちなみに家具付きStudioで月$2800(38万くらい)とのこと。
高い、びっくりだ。ちなみに、うちの近くの1ベッドルームが$1950だった。

家具付きで、いつでも出ていけることを考えると悪くないのかもしれないが、
私には払えない。彼女はポスドクのお給料が$4000弱で、
ほぼすべて家賃に消えているといってた。
日本よりはお給料はずっといい気がするが、アメリカは物価も高いし
よくわからない。

世界が広がるハウスシェア、ルームシェア

一方、私は2人もハウスメイトがいる。
アメリカ人の年配女性インド人の大学院男性の二人。
気が合わなければ最悪だろうが、二人ともとてもいい人たちだ。
アメリカ人の人は、とにかくおしゃべりが大好き
朝会った時には、調子はどう?に始まり、家に帰ってくると、
今日はどうだった?という挨拶がかわされて、1日を報告し合う。

新しい土地についてそうそう、どこで何をかったらいいかをはじめ、
いろいろな場所への行き方など、気軽に聞ける相手がいるのは、
とても助かる。特に、急に病気になったり、
具合が悪くなっても、外国で全く一人でいるよりはとても気が楽だ。

また、ハウスメイトがいると簡単に世界が広がる
アメリカ人女性は友達も多く、とても活動的で、
いろいろなイベントに参加するし、声をかけてくれるので、
わりと簡単に大学以外の世界も広がるのだ。
まだ、LAにきて1月弱だが、すでに以下のこと
ハウスメイトがらみであった。

    • パサディナのCaltech(カルフォルニア工科大学)で行われた
      ジャズフェスティバルに行く
    • パサディナにあるWaste Zero(プラスチックを
      使わないお店)に行く。
    • ハウスパーティー (私の前に部屋に滞在していたという大学院生と
      そのパートナー、またハウスメイトの義理の弟さんなども交えて)
    • 今度の土曜日は、ホームレスの人をサポートする
      ボランティアを兼ねたハイキング
    • 土曜の夜は、ハウスメイトの友人も含めて、ムービーナイト

他にも、見に行った映画の話をきいたり、その日の面白い出来事をきいたり、
面白いYouTubeをシェアしてもらったり、毎日いろいろな驚きと学び
たくさんある。一人暮らしでは、こうはいかない。
また、ルームメイトやハウスメイトの人種によって、
いろいろな国の文化と言葉にふれられる。

LAには、Meet upという課外活動グループのWebサイトがあって、
いろいろなアート活動や、ハイキング、スポーツなどに参加でき、
色々な人とあえると教えてもらったが、
自分で、グループを探すのは、腰が重くてなかなかできない。
しかし、ハウスメイトに一緒に行かないかと誘ってもらった場合は、
ついていけばいいだけなので、簡単に参加できる。

買わないといけないものが最小限ですむ

他にも、ハウスシャアを選んで良かった点は、
洗濯機、家具付き、キッチンの道具、鍋や食器付き、ネット環境
到着した日からすでに整っていること。
シーツやバスタオルも家にあったものを、そのまま使わせてもらっている。
買わなくてはならないものが最小限で済むので、
お金の節約になる。

滞在期間も融通がきく

また、大家さんがハウスメイトの場合は滞在期間もわりと融通がきく。
中途半端な滞在だと、ウィークリーマンションなどになってしまうが、
ハウスシェアやルームシェアの方が、断然安く済む。
私の前にいた人は4ヶ月くらいでパートナーと住むことにしたので
部屋を引き払ったのだが、2年いなくてはいけないということもなく、
私も1年だけの予定で滞在している。

私の滞在している家の場合、週に1度、お掃除を担当する方が来てくれて、
週1度は庭師のかたが前庭、裏庭を整備しにくる。
そのお掃除担当の方が、タオル、シーツの取り替えやら、
バスルーム、部屋のお掃除までしてくれるので、大変助かっている。
まるで、ホテルだ。

家の維持費にいくらかかるのだろうと考えると
ゾッとするが、うちの大家さんは、私たちの家賃を収入源と
考えているというよりは、自分がいない場合に鳥の世話をしてくれる
ペットシッターと考えているのだと思う。

しかし、なんといっても、ハウスシェア、ルームシェアの利点は、
自分の他に人が家にいることだ。
異なる国の人が一緒にすんでいるといろいろな情報が入ってくるし楽しいので、
ぜひアメリカで家探しをする場合
ハウス・ルームシェアするのも選択肢の一つに考えてみてほしい。

日本にいる方も、このブログを時々訪れてもらって、
私と一緒にバーチャルLA生活を体験していただければ幸いです!

ハウスシェアする場合に考えておきたいこと

バスルームは、別々の方が、正直気が楽だ。
なので、多少高くても1週間以上滞在する場合は、
自分のバスルームがある部屋を探すことをお勧めする。
日々使ういろいろなものをバスルームに置いておきたいと思うし、
シャワーを浴びるタイミングなど、バスルームを使うのに
いちいち気を使わないといけないのは、ストレスになる。
私たちは、別々の独立したバスルームがあるので、その点は助かる。

生活は、個人主義で自由

生活は基本、個人主義で自由だ。なのですごく楽
個人個人、勝手に朝起きて、食事を作り、食べ、勝手に出かけていき、
勝手に帰ってくる。

ハウスパーティーなどは別だが、みんなで食事を作って食べる
ということはないし、大学院生とは同じ大学に行くのだが、
特に一緒に行こうなどという話もしない(まあ、時間も違うが)。

ただ、出かける時に誰かいれば、See you later, などの挨拶はするし、
アメリカ人の大家さんは、今日の予定はと聞いてくることも多い。
また、帰宅後にあえば、今日はどうだったという話もするし、
しかし、基本勝手に個々に動く

それは、私にとっては、息苦しくなくてとても心地いい
食事の時間もあまりかさならないので、
キッチをみんなで使うという状況に陥ったことはいままでない。
まあ、広いので、あまり問題だとも思えないが。

今後の課題は?

部屋を借りる前に、食事は自分の部屋でしないでほしいと言われていた。
インド人のハウスメイトは、キッチンの隣の部屋なので、
自分の部屋で食べているらしいが、聞くと、やはり鳥がうろちょろしている
横で食べるのは、気が引けるといっていた。
とても気持ちはわかる。

私は、部屋が2階なので、食事を部屋まで持って行くことはしないが、
鳥は鳴くとうるさいので、裏庭のテーブルに持って行って外で食べている
今は季節的にちょうどよく、花の香りもとてもいいので素敵なのだが、
暑くなったり寒くなったりしたら、どこで食べるのかは、考えものだ

居間で食べてもいいと言われたが、コーヒーテーブルでテーブルが低いので、
食事にはイマイチだ。大きいダイニングテーブルは、
今は郵便物がいっぱい置かれていて、そこもイマイチ。これは課題で、要検討だ。

また、お掃除の方が自分の部屋とバスルームを掃除してくれている時も、
当然だが、イマイチ居場所がない
カフェに行って仕事をしたり、裏庭にコンピューターをもっていったりして
作業を行っているが、暑くなったり寒くなったら考えないといけない。

お掃除をしてくれる人も、明るくてとてもいい人だ。
スペイン語と多少の英語を話すのだが、彼女もまたとてもおしゃべり好き。
残念ながら、スペイン語ができない私は、
ちょいちょいはさまれるスペイン語の単語がわからないのと、
彼女の英語が聞き取れない時があって、かなり彼女とのおしゃべりには苦戦している。
よく意味がわからないと思いながら、ここで笑ったり、驚く感じでいいのかな?と
半分空想気味に会話している。

鳥問題はあるが、とてもリーゾナブルで快適で楽しい生活といえると思う。
ハウスメイト達には大変感謝しているし、この一年の間に、
どんなことが起きるのか、わくわくしている。

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