マサチューセッツ州と同性婚

大学

言語学界とゲイ率

言語学界はとにかくゲイが多い。

不思議なもので、あまりに多すぎて、
ゲイじゃないと優秀な言語学者になれない気さえする。

マサチューセッツ州は2004年に同性婚がアメリカで
最初に認められた州である。そのため、UMassの言語学部は
とりわけゲイの人が多い気がする。
やはり安心できるということなのだろう。

初めてのゲイカルチャーショック

UCLAにきた当初、男子学生が「ボーイフレンドが作った
クッキーだ」といってみんなにクッキーを振舞っているのを
みて驚いたものだが、今考えるとあの頃の自分は、
びっくりするほどナイーブだったと思う。

久しぶりにあったその男子学生も、
今となっては40になり、結婚してハズバンド(夫)と
幸せに暮らしているらしい。

また慣れとは怖いもので、ゲイカルチャーに全く
違和感がなくなっている自分がいるのにも驚く。

前を歩くカップルが手を繋いでいても、ラブラブなんだな、
かわいいなあ❤️、、と思うし、あったかい気持ちになる。

親友が、となると、少し話は違うのかもしれない。
周りの誰よりも、いつも私が一番彼と親しかったわけで、
隣にはいつも私がいたわけだし、
まったく複雑な気持ちがないわけではない。

今度は親友をはさむ形で、その彼氏と私で3人で歩いたり
ソファーに座るわけだ。
そして、隣で手を繋いだり、肩を抱き寄せあったり、
まあ、いちゃつかれるわけだ。ちょっと寂しい気がして、
私もいれてもらいたかったりする。

私にとっては、初めての体験だったが、
親友が幸せでよかったなあ、と心から思った。

日本では考えられないだろうが、
学生の男女で一緒にホテル代を節約するために
ベッドを共有することはよくある。

特に男性がゲイの場合は、全く抵抗なくベッドを
ともにできるわけだ(論理上は)。

また、このエリアは大学が5つあるが、
そのうち二つが女子大。近くに二つも
女子大があることに驚いた私だが、
友人いわくNorthamptonはレズビアンキャピタルとして
有名なのだという。知らなかった。

しかし、タクシーの運転手はそれは昔のことで、
人口の4−5%しかいないと言っていた。
事実はよくわからない。みんなが公にしている
わけではないだろうし、実際の人数は正確には
わからないだろう。どうやってその数を把握しているのかも疑問だ。

同性婚の世界

それより驚いたのは、同性婚と異性婚の世界とが
かなり違うということ。

ゲイの人たちは既婚者でもOpen Relationshipが多く、
ゲイアプリに、自分は既婚者だけど
オープンと公言しているとのこと。

3、4、5人などでそういった行為に
至り楽しむ、ということもよくあるらしい。

日本で、自分がゲイなのを隠して
生きている人にとっては、天国のような状況
なのではないだろうか。まあ私の友人の言葉が
どこまで実態を描写しているのかは、少々疑問ではあるが。

ところで、私の疑問は、男性同士は
嫉妬せずオープンな関係が成り立つのに、
なぜ男性は奥さんが浮気をすると怒るのかだ。

ゲイカップルのパートナーは遊んでよくても、
異性婚の男女は一般に互いにダメなケースが多い、
というか、日本ではダメだろう。

友人によると、理由は二つ、Open な関係だと
お互いに前もって認識しているかいないかの違いと、
女性は往々にして感情が絡んでくるからではないかという。

男性同士だと、その辺、体と心は違って、
割り切れることがわかっているので許せるらしい。

それでも、いまいち釈然としない。男性同士は、
本当にパートナーが他の人と遊んでいても
まったく気にならないのだろうか。一晩ならいいだろうが、
度重なれば嫉妬したりしないのだろうか。
まあ、一緒に楽しむというのが一番正解な気がする。

また、知り合いのカップルの一人がプロを好むとかで、
その支払いの現金がたらず、夫をよんで 払わせたという話もきいた。
念の為、そのプロというのは、男性だよね?と確認。
当然そうである。すごいなあ。

ポリアモリー

まあ、カップルの付き合い方は
おそらく人それぞれだろう。私の友人は、
元彼がもっと多くの人と同時に付き合いたいという理由で、
結局別れたそうだ。そういう関係をポリアモリー
「Polyamory」というらしい。これもこれも新しく習った単語だ。

今でも元彼とは毎日連絡をとりあっているらしい。

そして、ロスに帰ってマリアにそういう話をすると、
知り合いの息子さんがポリアモリーで、二人の女性と結婚していて
一緒に家を購入し、3人それぞれにそういう関係にあるらしい。

そして、その息子さんは、その一方の女性と
子供ができて幸せにくらしているとのこと。
まだまだ私には知らない世界がたくさんある。

日本でopenな関係というのはあまりない聞かない。
実際に友人、知人から、私たちはopenな関係だから、
と言われたことはない。その点、男性からみると同性婚は、
自由度が高く、楽しめて居心地がいいのかもしれない。

夫婦の役割

先日パーティーの帰りに三人のゲイに滞在先まで
車で送ってもらった。そのうち二人は
オープンな関係にある夫婦。

車の中で、それぞれの夫婦(夫と夫)の
役割分担の話になったのだが、
うまい具合に役割分担ができているらしい。

あまり細かいことは覚えてないが、大きなものの修理は自分で、
もう一人が日々の雑用や片付けを担当、などなど。
あ、でも、虫を退治するのは、自分だ。と言っていた。

冷め切った異性どうしの夫婦より、
今回みたゲイカップルたちは、愛にあふれていて、
年齢のしばりもあまりない感じない。
正直みていてうらやましいなあ、と思った。

家族、人間関係にはいろいろな形がある、
日本ももっと自由でもいいんじゃないだろうか。

ゲイの人って見分けられる?

ゲイの人が見分けられるかは、大きな問題だ。
みんなオープンにしてくれているわけではないので、
好きになった後、実は相手はゲイだった
ということは往々にしてある。

私は見分けられるといいたいところだが、
いかにもそうだという人もいるが、わからないケースが多い。
そうなると、恋愛のスタートラインに立つどころか
試合の参加券がないのだ。世の中複雑だ。

 

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