新しいハウスメイトたちとの生活(2)

@ロサンゼルス

ハウスメイトたち

この記事に書いたように、
マリアの家に引っ越しして、1週間がたとうとしている。

マリアは思ってた通り、私と似て、大雑把な感じだが、
アランは結構ものごと丁寧で、きちんとした
タイプだと気づいた。

彼はよく動くしキッチン周りの片付けなど、率先して
わりと気持ちよくやってくれる。作る料理もとても見栄えもよく、
お茶の淹れ方などにもこだわるタイプなのだ。

そういう人と住むのは、私は得意ではない。
自分の方がもっと気をきかして、動かないといけないのではないかと、
思ってしまい落ち着かないのだ。

特に自分があまり物事気にせず、大雑把なので、
細かかったり、几帳面な人と暮らすのは、
息が詰まってしまい苦手な
タイプだ。

しかし、マリアはわりと彼が動いてても
おおらかで気にせず、まかせており、彼もそれが嫌なようではない。
そのマリアの陰に隠れられて、
私もあまり気を使わなくても罪の意識を
感じないですむ。

それに、アランは私が何かちょっとやるだけで、
すごく喜んで
くれる。
昨日、お味噌汁を作ったらすごく喜んでくれた。
そして、私が毎朝作る野菜ジュースも。

2度目のシェアハウス

今回は2度目のハウスシェアということで、
日々の生活においてどんなことをしなければいけないのか
すでに分かっているのも今回の共同生活が楽な要因だ。

マリアのところに引っ越してきて、ポリーとの生活は
本当に自分にはあわなかったのだと改めて気づいた。
細かい彼女に、とても気を使って無理をしていた

あとは、やはりマリアとの信頼関係が根本にある
わざわざ聞かなくても、自分がしたいようにしていいし、
彼女もその方が楽なのが分かるので、
自分がしたいことをするのに、あまり気を遣わないですむ。

越してくる前から、マリアとはよく一緒に散歩したり、
マーケット、カフェや大学に行ったり、研究したりと
多くの時間を過ごしていた。

そのため、引っ越してきてもあまり違和感はない。いちいち、
今から散歩に行こう、などとテキストする必要がなくなったし、
あらかじめ予定を決めなくても、いろいろなことが
フレキシブルにできるようになった。

家賃はどうする?

さて、知人宅に住む場合、家賃をどうするかというのは問題だ。
散歩をしている時に「11月1日に越せればそのまま
ポリーに払っていた家賃をマリアに払える」といったところ、
“I don’t want you to pay” 払ってほしくない。と言われた。

今までも、私が自分のところに滞在できなかったがために、
ポリーに家賃を払わなければならないのを
申し訳なく思っていたのは、あきらかで、
(当然、そんなことは無用なのに)
一緒に出かけるたびにいつも食事など払ってくれていた。

退職しても、彼らがかなり収入が高いことを知った私は、
お言葉に甘えていつもごちそうになっていたのだ。

結局は、私がどうしてもというなら、
ポリーに払っていた家賃より少し少ない額を受け取る
ということで彼女も同意した。

お互い負担にならないようにしたいと私が言ったのだ。
一緒に食事をするので、彼女の食材を
私が食べることになり食費もかかるし、光熱費もかかる。

とてもただでというわけにはいかない、
それに一緒に出かけた時に、彼女が払ってくれるのは
家族みたいで、やはりうれしい。家賃を払っていれば彼女も私も
今のままでいられるし、私としては、もう少し
払ってもいい気がするが、それでも一応いい感じに
家賃問題は片付いた気がする。

なんやかんやいって、あまりスーパーに行かなくなったし、
私の食費の支出は明らかに減った。
正直、とても助かっている。

今の所の問題は。。。

思い切ってマリアのところに来て、正解だった。
マリアとはもちろん、アランともうまくやっていけそうだ。

この生活に今の所全く不満はないが、しいて
今後の課題というか問題をあげるとすると次の二つだ。

食事

今までは、好きな時間に好きなものを勝手に食べていた。
鳥がうるさく、季節も良かったので、裏庭でいつも食事を一人でしていた。
私は、遅く食べると消化できず眠りが浅くなり、
何度も起きてよく寝れないのだ。

そのため、ポリーの家にいたときは、6時前後には食べ、
外なので、匂いも気にすることなく、気兼ねなく納豆を
夜食べることができた。夜、納豆を食べると体の調子がいいのだ。

マリアのところは、ヨーロピアンスタイルなのか、夕食が遅い。
昨晩は7時半になって準備をはじめ、
食べ始めたのは8時過ぎだった気がする。

食事の時間は、変えられないので、夜寝る時間を少し遅くする
しか対処法がない。しかし、眠りが浅いので、夜早く眠くなり、
11時前には気づくと寝落ちしてしまっている。。

彼らの作る食事自体は、とても美味しいし、健康的だし
全く問題はない。ただ、私は日本食も食べたくなるのだ。
とりあえず、私の作る味噌汁は喜んでくれていると思う。
私は味噌汁が好きなので、それは助かる。

しかし、問題は日本食はだいたい肉が入っているということだ。
彼らはあまり肉は食べない。マリアは一応なんでも食べてくれるが、
アランは肉じゃがに、ほとんど手をつけてなかった

そして、さすがに納豆を食べるのは気が引ける。
息子が夜家でよく食べていたが、人が予告なしに食べていると、
臭い。誰の足?といいたくなる。
前の家から持ってきたのが冷凍してあるが、うむ、いつ食べよう?

言葉

唯一と言ってもいい、そしてそう小さくもない問題が、
言葉の問題だ。よくこのブログでも書いているように、UCLA大学院時代からの
問題なので、まあ、これは予想通りだ

ここ数日で食事の時のフランス語の会話が
かなり減り、明らかに二人とも英語を話すことが多くなった。
マリアはオランダ人なので、正確にはフランス語が
母国語ではないが、まあ母国語のようなものだ。

自分に置き換えて考えてみると、英語でも話し、
通じあえるが、やはり日本人と日本語で話せるのはいい。
すごく楽だ。なので、一番のリラックスの場である家で
英語を話させるのはやはり申し訳ない。とはいえ、
こればかりはどうしようもできないのだ。

大学3年の息子が、私がマリアの家に移るときいて、
How was your day? 「今日はどうだった?」というフレーズを調べて
一緒に練習してくれた。息子はとても優しい。

もう少し、フランス語を覚えようとは思っている。
とりあえずは、Duolingoだろう。第二外国語はフランス語だった。
でも、フランス語を話すのは、なぜか抵抗がある。
発音とイントネーションのせいだと思う。
私には、ちょっと敷居が高いのだ。

French Evening

昨日はフランス人の友人家族がマリアの家を訪れたので、
フレンチイブニングだった。あらかじめそれは伝えられており、
お客さんがきた時にちょっと挨拶して、またデザートの時に
顔を出したら?と言われていた。

私がいるのも気を遣わせるんじゃないかと思い、結局
友達と食事に行くことにしたのだった。
きっとフレンチイブニングはいつも出かけることにすると思う。

私が出かける前に、マリアが、「別にいてほしくないって
わけじゃない、ただフランス語で会話することが
ほとんどになるから、、」といいにきた。
結局いつも気を使わせることになる、申し訳ない。

それでも昨日は11時ごろに私が家に帰ると、
マリアは居間のソファーに寝転がり本を読みながら
私の帰りを待ってくれていた。
ちょっと、キュンときた。

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