この一年の研究成果
研究に関しては、この一年でそれなりの成果をあげられたと思う。
日々のテイーチングや仕事をこなしながら、日本では、
絶対にできなかったと思う。
その点で、サバティカルという制度は大いに意味がある。
UCLAは3学期制で、あわただしいが、春学期は
ルイのプロセミナーに参加。夏休みからマリアと共同研究を開始し、
UCLAの二つのセミナーで発表、またUMass Amherstでの
Syntax seminarでも発表ができた。
UCLAでの発表は、マリアがそろそろ発表する時期だと思う、
といい、彼女の指示を受けての発表。研究がこの段階なら、
こういったオーディエンスに向けて発表するのが妥当だろう、
といろいろ考えてくれていたようだ。発表を重ねるたびに大幅に
研究が進んだと思うので、良かった。さすが、先生だ。
UMassでの発表は、私が友人を訪ねるついでで、
そしてたまたまセミナーの責任者が知り合いだった
という私個人の事情と成り行きで決まった。
研究の最終段階に差し掛かり、
いい大学で、刺激をもらえる優秀な学者や
学生たちにむけて発表ができたので、タイミング的には申し分なかった。
今回の共同研究のテーマは私の博士論文の延長のようなもので、
博士論文で主張した分析を強く支持する現象を扱った。
マリアも私も研究プロセスも発表準備も、
とても楽しんで行うことができ、
とても充実した時を過ごすことができた。
できれば、LAの彼女の元にいる間に
論文の執筆を終えたかったのだが、残念ながら
それはかなわなかった。日本に戻ってきて隙間時間を
みつけながら執筆を仕上げたいと思う。
でも、論文執筆がマリアと連絡やオンラインミーティングをする
口実にもなるので、終わらなくてかえって良かったのかもしれない。
とにかく、この一年、いろいろ一人で
抱えていた悩みが他の同業者と話すことで、
解決して、メンタル的にも、とても良かった。
そして、研究の楽しさ、喜び、
また、自分が業界にどのように貢献できるのかも
改めて確認できた。学者としても、人としても、
私の人生においてかけがえのない一年となった。
この一年があったとなかったとでは、
残りの人生大きく違っていたと思う。
このような機会をいただけて、本当に感謝している。
Thank you, everyone!