マサチューセッツ大学アムハーストへの旅

大学

いざ東海岸へ

マリアの親友がUCLAのコロキアムのスピーカーとして
ロスにきて彼女の家に滞在することになっていたこともあり、
2月20日から1週間マサチュウセッツ大学の
アムハースト校に遊びに行くことにした。

ここ何年かは、UCLAの卒業生が
アムハーストの教授になったり、アムハーストの卒業生が
UCLAの教授になったりで、まるで大学の
提携校のような状態になっている。

私のUCLAの後輩二人が
アムハーストの教授になっている。
そこが言語学部門で全米大学ランキングで3位に
なっているので、私としては友人たちが誇らしい。

しかし、それを言ったら、後輩の一人の親友は、
「何いってるんだ、僕こそ君が誇らしい!」
と言ってくれて、ちょっとキュンとした❤️

アムハーストは、とてもアットホームで
学部のビルもオフィスもすごく綺麗で、
素敵なところだった。なんと、カフェテリアが
全米一位の評判を得ているらしく、
メインのダイニングホールには行ってないが、
すぐそばの学生会館(Student Union)だけでも、すばらしかった。

それを理由にこの大学を選ぶ学生も多いとか。
食は非常に重要だ。

冬で少々寒々としていたが、それでも学部の建物、
そして私が講演した部屋からの景色は絶景だった。
聳え立つ図書館、大きい池にグースまで。

今回、私の誕生日にフェイスブック経由で
メッセージをくれた知り合いの教授がどうせ遊びに来るなら、
トークをしないかと誘ってくれた。
それがきっかけで
今回講演をするはこびになった。

アムハーストの学生とのミーティング

おそらく今回の講演がサバティカル
最後の講演になると思われる。

アムハーストには日本人の学生が二人いて、
(といっても一人は上海出身で中国語が母国語らしい。)
その一人とミーティングを行った。

アムハーストの優秀な学生とミーティングをしても
自分が役に立てる気がしなかったが、
それでも最近読んだ論文が絡んでいたのと、
自分の専門に関する質問もあったために、
一応お役に立てたのではないかと思う。よかった。

その学生は、講演前のミーティングでは、
私の博士論文の分析は信用していない感じだったが、
講演後はその点、少し見直してもらえたのではないか
と思う。日本人女性の学者として
日本人の学生をがっかりさせたくなかったので、よかった。

後輩たちとの絆

優秀で成功している友人たちがいることは、
すごく恵まれたことなのだと改めて気づかされた。
彼らの大事な友人だというだけで、ちょっと
はじめからいい意味でバイアスがかかっている。

わりと自分と比較して落ち込んだり
自信喪失することが多いのだが、悪いことばかりではない。

講演の際も、椅子を多め人並べている教授に、
なぜ並べているのか、聞いている人がいて、
すると、彼は「レイには、ビッグファンクラブがついている
みたいだから、、。念のため。」と答えていた。
ありがたい。

今回二人の友人の他にたまたま現在
プリンストン大学で教えているUCLAの後輩が
コロキアムスピーカーとしてUMassに偶然きており、
ちょっとしたUCLA同窓会状態だった。

大学院時代を知っている友人たちとの再会は格別だ。

手厚いおもてなし

来たついでにちょっと講演
というつもりだったが、呼んでくれた教授が
とにかく手厚いもてなしをしてくれた。

空港からの行き帰りのタクシーを予約。
オフィスを用意し、毎日コーヒーだのチョコレート、
フルーツ(なんとデコポンも!)などを持ってきてくれて。
ミーティングもしてくれて
私たちの研究についてもいろいろアイディアをくれた。

そして、週末には、ご主人と息子さんと一緒にブランチ。
とても楽しい時間をすごした。

親友との時間

今回の一番の目的は、親友と時間を過ごすこと。
彼に会うのが一番の目的だった。

そしてこの旅の間に一緒に彼と密に
時間を過ごせて、何よりだった。

久しぶりすぎて、再会した瞬間は、ちょっとぎこちなかったが、
数時間後にはすっかり昔の通り。
なんでも、お互い正直に打ち明けられるいい関係に戻った。

彼の横にいる自分、彼の車の助手席にいる自分。
学生時代いつも自分がいた場所だ。
ここが自分の居場所のような気がして、しっくりきた。
とても居心地がよかった。

とても親しい友人でも遠距離だと
少しずつ、連絡も途絶えてしまい、お互いの存在が
遠くなってしまうのはいなめない。
とたえ短い間でも、今回離れていた分の時間が埋められてよかった。

帰ってきてもう翌日には、彼ともっと話したい、
彼が恋しいと思い寂しくなった。面倒だと思い、行くのを
迷ったが、思い切って行ってよかった。

人生は短い。自分が大切に思う人たちと
離れて暮らしていたり、すぐ会えないのは、
本当に馬鹿げている気がする。
切に、私は、どこでもドアが欲しい。

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